期待値とは? 正確な数値にはならない理由【Q&A】

Q はじめまして。
自分はスロット10年以上と競馬も10年で仕事は競馬関係に携わっている者です。
たけしさんの過去記事を見ていないので、大変失礼かもしれませんが「競馬で期待値」というのがおかしいのではないでしょうか?
自分は競馬は趣味として毎週楽しみにしており、競馬で期待値とかはあり得ないと思っています。スロットと違って、競馬は動物や人間が絡むギャンブルですし不確定要素が多すぎます。

データだけに絞って買っているなら、システム自体が間違っていると思いますし1日の投資額が少ないので、少なからず感情も入って買ってのではないかと思います。

たけしさんの期待値の算出を教えて下さい。

A 初めまして。

「期待値」というのはある決まった条件での平均値です。

別に細かく算出出来るものだけが期待値ではありませんから、
機械相手でも、馬相手でも、人相手でも、すべてに期待値はあります。

確定要素が無ければ期待値が無い…というのは違います。
実際ほとんどの稼ぎ方は、不確定要素を含んだ期待値での稼ぎ方です。

不確定要素があったとしても、感情が入ったとしても、その上で期待値がおおよそどれくらいなのか…?
という事なんですよね。

「馬券投資での実績があるプロの馬券投資家」
「全く何も考えずに馬券を買う人」
この2者が一年間馬券を購入した場合、後者よりも前者の馬券の方が期待値は間違いなく高くなりますよね。

何かの偶然で、1か月間の収支が逆転する事はあっても、1年、10年と、試行回数が増えるにつれ、間違いなくプロの馬券投資家の方が、稼げる可能性が大きくなりますよね?

つまり、期待値が存在する…という事ですし、試行回数を重ねる事によって、おおよその期待値もわかるという事です。
数値については、パチンコのように結果論になる部分はありますけど、試行する前からどっちの方が期待値があるかは解り切ってる事です。

それに不確定要素があるのは、スロットでも同じ事です。

設定狙いで、毎年時給2000円~3000円を稼ぎ出している人が設定狙いをした場合、その日の日当期待値はツモれたとしてもツモれなかったとしても、期待値プラスである事は間違いありません。
仮にガセイベントを掴まされていたとしても…です。

しかし、その日の期待値が細かくいくらだったのか…?
…と言われると、それは計算できるものではありませんよね。

過去の実績から、大体2000~3000円くらいである…と推測するしかありません。

これは天井狙いでも同じで、実際にG数が決まっている天井狙いをする上でも、ベタピンのホールか中間設定を入れてるホールかで期待値は変わってきます。

またレベルの低いホールであれば、それだけ高確率中で落ちてる可能性が高くなったり、高モードで落ちてる可能性が高くなったりしますから、期待値にズレは生じます。

たとえ天井狙いと言えども、生物が少しでも関与してる限り、正確な期待値なんか絶対に計算出来るものではありません。

天井期待値…という風に記事で算出する事もありますが、実際正確な期待値なんか出せないんです。
ただ、そんなに大きくズレないから、これを目安にすればOK…って事なんです。

また、ビジネスなんかでも同じ事です。

レストランで、毎日同じ数だけ客が来て、同じだけ売り上げが上がるなんて事はありませんし、もしかしたらその日で赤字になる事もあるかもしれません。

だから、1日の期待値を詳しく算出する事なんて出来ませんよね?

しかし長い目で見て、おそらく利益が取れるであろうからこそ、つまり期待値がプラスだからこそ、そのレストランは営業をしているわけです。
そこには様々な不確定要素を含んでますから、場合によっては期待値プラスと思っていてもマイナスであった…という事もあるかもしれませんけどね。

つまり、不確定要素が多いか少ないか、期待値が把握しやすいかしにくいかの違いだけで、稼ぎ方によって期待値が無い…っていう事はないんです。

我々は、常に不確定な期待値プラスを追って、稼いでいるという事なんですよね。

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